大切な想いを、確かな未来へつなぐ
相続・事業承継の悩みに寄り添い、安心と未来をつなぎます。
坂田総合相続事務所の坂田一郎です。
相続・事業設計士という仕事
― 仕事の醍醐味を追求し、徳積みを実践する ―
相続・事業設計士という仕事をご存じでしょうか。
おそらく、初めて耳にする方がほとんどでしょう。それもそのはず、この名称は私自身が考え、名付けたものだからです。
国家資格でもなければ、民間の資格でもありません。
では、なぜわざわざこのような名前を付けたのか。
そこには、私がこれから取り組もうとしている仕事の内容と、その仕事に対する思いが込められています。
今回は、相続・事業設計士とはどのような仕事なのか、そして私が何を目指しているのか、お話ししたいと思います。
相続は財産を分けるだけの話ではない
相続というと、まず思い浮かぶのは遺産分割や相続税の問題でしょう。
もちろん、これらは大切な問題です。しかし、相続の本質はそれだけではありません。
例えば、親が亡くなった後、残された家族が仲良く暮らしていけるのか。長年守ってきた家や土地をどうするのか。会社を経営している方なら、誰に、どのような形で事業を引き継いでもらうのか。
そこには財産の問題だけでなく、家族の歴史があり、それぞれの思いがあり、時には複雑な人間関係もあります。
法律や税金の知識だけで、すべてが解決できるわけではありません。
むしろ大切なのは、当事者の話をじっくり聞き、何が本当の問題なのかを掘り下げ、将来起こり得る問題まで見通すことではないでしょうか。
相続が発生してから慌てるのではなく、元気なうちに家族の将来を考え、必要な準備をしておく。
私は、そこにこの仕事の大きな役割があると考えています。
なぜ「相続・事業設計士」なのか
私は行政書士と不動産鑑定士という二つの国家資格を持っています。
しかし、今回名付けた「相続・事業設計士」は、それらとは少し違った意味を持っています。
一般に相続の仕事というと、遺言書の作成、相続税の申告、不動産の名義変更など、具体的な手続を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、これらは相続という大きな問題の一部分にすぎません。
例えば、立派な家を建てるとしましょう。
大工さん、電気工事業者、設備業者など、それぞれの専門家が腕を振るいます。しかし、どれほど優秀な職人が集まっても、全体の設計図がなければ、思い描いた家は完成しません。
相続も同じではないでしょうか。
税金のことだけを考えても、遺産分割のことだけを考えても、あるいは不動産のことだけを考えても、それだけでは家族全体にとって最善の結果になるとは限りません。
そこで必要になるのが、全体を見渡して設計図を描く役割です。
私は、相続や事業承継にも「設計」という考え方が必要だと思っています。
これが「設計士」という言葉を選んだ最大の理由です。
まず依頼者の話をじっくり聞く。財産の内容だけでなく、家族関係、本人の希望、将来への不安などを丁寧に把握する。
そのうえで、何が問題なのか、何を優先すべきなのか、どのような方法が考えられるのかを整理する。
そして、遺言、生前贈与、家族信託、後見制度、保険、不動産の活用など、さまざまな選択肢を比較しながら、依頼者にふさわしい道筋を描いていく。
事業承継であれば、株式や経営権の承継だけでなく、後継者の育成、資金の確保、従業員の将来、経営者一族の生活なども視野に入れる必要があります。
そもそも、承継に値する会社なのか、後継者が継ぎたくなるような会社なのか、そのあたりの見える化、そして磨き上げが必要になってきます。
もちろん、私一人ですべてができるわけではありません。
税理士、弁護士、司法書士など、それぞれの分野の専門家の力を借りなければならない場面も数多くあります。
しかし、依頼者の立場に立ち、全体を見渡しながら、それぞれの専門家の仕事をつないでいく人間が必要ではないでしょうか。
単に相談を受けるだけではなく、解決への道筋を組み立てる。
単に手続を進めるだけではなく、将来の姿まで考える。
単に財産を引き継ぐだけではなく、家族の安心や事業の継続まで見据える。
そのような仕事をしたいという思いから、私は「相続・事業設計士」と名付けました。
言ってみれば、相続と事業承継の全体設計を担う専門家を目指そうというわけです。
名前を付けるのは簡単ですが、その名にふさわしい仕事をするのは容易ではありません。
だからこそ、この名称には、自分自身への決意も込めています。
仕事の醍醐味を追求し、徳積みを実践する
私には、仕事をするうえで大切にしている信条があります。
一つは「仕事の醍醐味を味わう」こと。
もう一つは「仕事を通じて徳積みを行う」ことです。
仕事というものは、単に報酬を得るためだけにあるのではないと思っています。
難しい問題に直面し、考え抜き、知恵を絞り、ようやく解決への道筋を見つける。そこには何とも言えない面白さがあります。
これこそが仕事の醍醐味でしょう。
相続・事業承継の世界は、まさにその連続です。
家族構成も財産の内容も、当事者の考え方も、一件一件まったく異なります。同じ答えを当てはめれば済むような仕事ではありません。
例えば、税金を最小限に抑えることが、必ずしも家族の幸せにつながるとは限りません。目先の節税にこだわった結果、かえって家族間に争いが生じることも考えられます。
では、何が本当に大切なのか。
依頼者自身も気づいていない問題を掘り下げ、さまざまな選択肢を検討し、最善と思われる答えを探し出す。
そこに、この仕事ならではの醍醐味があると感じています。
そして、もう一つの信条である徳積み。
これは決して大げさな話ではありません。
自分の知識や経験が誰かの役に立ち、家族の争いを未然に防ぎ、安心して次の世代へ財産や事業を引き継ぐことができる。
そのお手伝いができたなら、これほどありがたいことはありません。
仕事の面白さを追求することと、人の役に立つこと。この二つは決して別々のものではなく、むしろ一体のものだと考えています。
まだまだ学ぶべきことは山ほどあります。相続も事業承継も、勉強すればするほど知らないことが出てきます。
しかし、それもまた面白い。
どうせやるなら、一流を目指したい。年齢を理由に挑戦をやめるつもりもありません。
まとめ
「相続・事業設計士」は、私自身が考えた名称です。
国家資格でも民間資格でもありません。しかし、その名前には、私が目指す仕事の姿を込めています。
相続や事業承継を、単なる手続や税金の問題として捉えるのではなく、家族や会社の将来を見据えた一つの大きな設計として考える。
そして、必要な専門家の知恵を結集しながら、依頼者にとって最善の道筋を描いていく。
そんな仕事ができる専門家になりたいと思っています。
仕事の醍醐味をとことん追求する。そして、その仕事を通じて徳積みを実践する。
言うは易く、行うは難し。
だからこそ、挑戦のしがいがあるというものです。
では次回またお会いしましょう。
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